ピーマン
切り方で異なる味と食感に出会える夏野菜
緑色のピーマンは未熟なうちに収穫したもので、カラーピーマンは緑色ピーマンが熟して赤色、橙色、黄色などに変化したものです。
緑色ピーマンより甘みが強く、ビタミンCやカロテンの量も倍増します。
ビタミンCは夏バテや肌荒れを防ぎ、カロテン、ビタミンEが体の抵抗力を高め、風邪を予防します。
おいしい見分け方
色が均一で濃く光沢があり、傷や斑点がないものを選びましょう。
持った時に重みがあり、指で腹を挟んだ時にしっかりと弾力があるものが肉厚でおすすめです。
鮮度を保つ保存方法
ポリ袋に入れて野菜室で1週間ほど持ちます。水分が多いとヘタにカビが生える場合があるので、ポリ袋は数か所穴をあけておいてもよいでしょう。また、傷んだものが見つかったらすぐに処分しないと他のピーマンにうつってしまうので要注意です。
使い残しはぬらさず、種を取り除き、ラップに包んで保存します。
冷凍保存なら使いやすい大きさにカットしておけば3週間ほど持ちますが、早めに使い切りましょう。
お料理ひとくちメモ
ピーマンは表面を上にして包丁を入れると滑りやすいので、内側を上に向けて刻むときれいに切れます。
切り方の違いで味や食感に違いがあるのを知っていますか?
シャキシャキに炒めたいときは縦切りに、生でやわらかい口当たりにしたいときは横切りにします。横切りは繊維を断ち切ることになるので、香りがより強く出やすくなり、独特の風味を生かすサラダやピザ、無限ピーマンなどに向いています。
サンドイッチの具材に混ぜて使うのもおすすめですよ。ピーマンの味と香りがとても良いアクセントになります。
青臭さや苦みを軽減したいときは、せん切りにして30秒湯通しをして水にさらします。肉詰めも軽くゆでたものを使うと肉だねが詰めやすく、火の通りも良くなります。
早めに使い切りたいときや大量に消費したいときには煮びたしがおすすめです。ご家庭の常備調味料で簡単に作れます。
ピーマンの種やヘタを取って4~6等分に切り、油で軽く焦げ目がつくまで炒めます。だし適量にしょうゆ、みりん、酒を1:1:1の割合で加えて3分ほど煮たら出来上がり。お弁当に詰めるときはカップの底にかつおぶしを敷くと、余分な水分を吸収してくれますよ。
切り置きしても変色しにくく、下ごしらえが楽な野菜です。あらかじめカットして調理するだけにしておけば仕事などで帰宅が遅くなったり、朝の忙しい時間帯のお弁当作りに重宝します。