にんじん

栄養と彩りの助人

カロテンの命名由来になった緑黄色野菜でβ-カロテン含有量は、野菜の中でもトップクラスです。
特に皮の部分に多く含まれるので、水洗いして皮つきのままでもいただけます。
ビタミンC、カリウム、カルシウム、食物繊維も多いですが、根にはビタミンCを分解する酵素が含まれているので、
生食の場合は酵素のはたらきを抑える作用のあるレモンや酸入りのドレッシングと一緒に食べるようにしましょう。


おいしい見分け方

表面の赤みが濃くハリのあるもので、色ムラのないものを選びます。
葉のついていた円形の部分(切り落とされた葉の断面)が小さいほど、柔らかいです。断面の大きいものは、葉に養分が取られ過ぎているので芯が太く硬いとされています。

鮮度を保つ保存方法

新聞紙などに包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫で立てて保存します。カットしたものは切った断面にぴっちりラップをしておきましょう。
湿度に弱いため、水分はこまめに拭き取ると良いでしょう。
冷凍保存の場合は、用途に合わせた切り方に分け、空気を抜き水気を拭き取って冷凍しましょう。

お料理ひとくちメモ

生食でもおいしいですが、少し火を入れると香りも甘みも引き立ち、表面もなめらかになり、舌ざわりが良くなります。
ざるにのせて湯をかけ回すだけでも変わります。
また、皮ごと調理することで食品ロスが減らせ、調理の時短にもなります。食感が気になる場合は、厚めにむいてきんぴらやシリシリなど作り置きにしておけば、お弁当のおかずにも使えます。
さらに、他の野菜の皮や芯、切れ端と合わせて作る「ベジブロススープ」に使えば、野菜のうまみと栄養がつまった出汁がとれます。
この出汁を応用して料理に使ったり、油と一緒に摂取したりすることでカロテンの吸収が高まります。
収穫したら、葉に養分が取られる前に葉を切り落とすことが多いですが、実は根よりも葉の方が栄養価が高いです。
葉つきのにんじんが手に入った場合は、若い葉は生でサラダ、育った葉はかき揚げや汁物になどにも使えます。

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