ゆず
香りと彩りのアクセント
ゆずの花は春に咲き、その後実はゆっくり時間をかけて大きくなり、秋から冬にかけて旬を迎えます。
「冬至のゆず湯」の習慣が残っていたり、和食の香りづけに多用されたりするなど昔から愛されてきました。
寒さにも強いので日本中で広く栽培されています。
おいしい見分け方
皮に張りがあり、黄色が均一で傷ができるだけ少なく、良い香りがするものを選びましょう。
ヘタの部分を見て切り口が新しく茶色くなっていないものを選びましょう。
鮮度を保つ保存方法
ゆずは乾燥すると香りが飛んでしまうため、新聞紙で包むかポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。
冬場は常温で保存することもできますが、香りが命なので早めに使い切るようにしましょう。
使い切れない場合は、丸ごとまたは皮をむいてラップに包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍保存することもできます。
お料理ひとくちメモ
おもに料理の引き立て役として香りや酸味、または皮で彩りを添える使い方をします。
果皮を刻んで料理の風味づけにしたり、和え物やひとかけ添えるだけで上品な仕上がりになります。
味噌に果皮のみじん切りを加えればゆず味噌に。皮の白い部分は強い苦みを感じるので、白い部分はできるだけ包丁でそぎ落とし、黄色い部分だけを入れるようにするのがポイントです。
ゆず味噌は焼いた魚や肉に添えたり、田楽やはさみ揚げにするなどいつものおかずがワンランクアップさせます。
その他にはゆずをしぼってポン酢にしたり、オイルと合わせてドレッシングにしてもさわやかな風味が楽しめます。
果汁はしぼって砂糖と合わせてジュースや焼酎の水割りに加えてもいいですね。冷凍庫に入れてグラニテにしても。
また、冬至にはゆず湯に入る習慣があり、風邪予防や疲労回復に効果があるといわれます。
ゆずで寒い冬を元気に乗り切りましょう。