金柑

ひと口大の小さな黄金のフルーツ

柑橘類には珍しく、金柑は皮ごと食べられて柔らかい苦みと甘みがあり、ビタミンCが豊富です。
温室、ハウス、露地で栽培されており、温室が最も早く11月頃から出回ります。
産地や糖度、大きさなどの基準を設けたブランド金柑がいくつかあるのも特徴です。


おいしい見分け方

色が濃くて粒が大きく艶と張りがあり、ヘタの部分がきれいな緑色をしているものを選びましょう。
傷や変色がなく、つるんとしているものを選びましょう。

鮮度を保つ保存方法

収穫されてからの時間にもよりますが、室温で1週間程度は日持ちします。
冷蔵庫に入れる場合は、乾燥を避けるため、ポリ袋に入れて保存します。
蜜煮やシロップ漬けにして冷蔵庫で保存すれば、より長い期間楽しむことができます。

お料理ひとくちメモ

皮に甘みがあるため、みかんのように皮はむかず、丸ごと食べることができます。スライスしてサラダや和え物にしてもおいしく食べられますよ。
独特な苦みは「ナリンギン」という水溶性ポリフェノールで、ゆずやグレープフルーツの皮に含まれる成分と同じです。
生のまま丸かじりしてもおいしい金柑ですが、苦みが苦手な方は密煮にして食べるといいですよ。
皮に竹串で数か所穴を開けるか包丁で切り込みを入れてから鍋に入れ、水をひたひたにして中火にかけます。
沸騰したら弱火で1分加熱して冷水に取り、粗熱をとります。このようにした後、鍋に戻して砂糖と水で煮ると苦みが少なくなるうえ、冷蔵庫で約4週間保存できます。
また、金柑の蜜煮の液はヨーグルトにかけたり、炭酸やお湯で割ったり、キャロットラぺの甘み付けやオリーブオイルやビネガーと合わせてドレッシングにして最後まで楽しめます。

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