お米の種類
玄米
GENMAI
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うるち米の籾米(もみごめ)から籾殻(もみがら)を取り除いたお米です。玄米は白米の約8倍の食物繊維を誇り、便秘解消だけでなく余分なコレステロールや糖質などを排出します。健康効果盛りだくさんの玄米は消化に時間がかかるので、よく噛んで栄養素の吸収をサポートしましょう。
特 徴
食物繊維が豊富 ビタミン、ミネラルなど栄養豊富
白米
HAKUMAI
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うるち米の玄米から糠(ぬか)と胚芽(はいが)を取り除いた、胚乳(はいにゅう)だけの状態を指します。一般的に広く親しまれているお米で、でんぷんと水分が多く含まれており、玄米と比べてもっちりとした食感でくせのない食味が魅力です。米研ぎのいらない無洗米は、白米から表面についた糠(ぬか)を取り除いたお米です。
特 徴
くせのない食べやすい食味 幅広い食材と相性抜群
雑穀米
ZAKKOKUMAI
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白米に雑穀(玄米・粟・きび・ひえ・黒米・赤米・ハト麦・大麦・キヌア)などをブレンドしたお米です。白米に不足する栄養素を補うことが可能で、好みに合わせて雑穀の種類・配合量を調節することができます。様々な雑穀が含まれ消化に時間がかかることから、よく噛んで食べるよう心掛けましょう。
特 徴
ビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富
ブレンド次第で多彩なバリエーションを楽しめる
品種について
こしひかり
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特 徴
噛むほどに広がる強い旨味
適度に弾力と粘り気のある食感
適した料理
お米の風味に負けない濃い味つけの洋食(ハンバーグ、ビーフシチューなど)
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こしひかりは、新潟県を含む北陸地方の国々を指す「越の国」に対し、「越の国に光輝く」という願いを込めて名づけられました。 こしひかりの最大の魅力はほどよい粘り気と噛めば噛むほど広がる美味しさで、香りやツヤ、炊き上がりの美しさなどその他の要素においても優れています。その美味しさゆえに優れた特性を生かした新品種も次々に開発されています。
ひとめぼれ
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特 徴
美しい光沢のあるツヤ
幅広い料理に合う万能性
適した料理
優しい口当たりと調和するやわらかい食感の料理(焼き魚、揚げ出し豆腐など)
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ひとめぼれの魅力は光沢のあるツヤと優しい味わい。宮城県生まれの品種は一目惚れしてしまうほどの美しさと美味しさから、その名がつきました。現在は東北地方を中心に栽培されています。やわらかな食感が生みだす口当たりの良さは幅広い料理との相性がよく、味のバランスに秀でた優等生タイプのお米といえます。
ななつぼし
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特 徴
粘りや甘味といった食味構成要素のバランスのよさ
冷めてもお米本来の風味をキープ
適した料理
冷えてもお米の食感・食味が求められる料理(寿司やおにぎりなど)
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北海道内で生産量1位・消費量1位と急速に普及している北海道の推奨品種で、北斗七星のように輝いてほしいという願いがその名に込められています。 食味はあっさりとした味わいで、粘り・甘味のバランスが抜群。 粘りが控えめなふっくらとした炊き上がりの美しさも魅力です。 冷めても美味しさが長持ちすることから、弁当・寿司用としても人気を集めます。
ゆめぴりか
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特 徴
低アミロース米特有の粘りの強さ
炊き上がりの美しさ
適した料理
白いごはんそのものを味わうのがおすすめ
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これまで品種改良を重ねてきた北海道米の技術の粋ともいえる品種です。おいしさを守るため、独自の品質基準を達成できたものだけを厳選して製品にするという徹底された生産管理も大きな魅力です。もう一つの魅力として、でんぷん分子「アミロース」含有率の低さがあります。アミロースが少ないほど強い粘りが生まれることから、「ゆめぴりか」は強い粘りを持ち、豊かな甘みで濃い味わいとなります。また、炊きあがりはつややかで美しく輝き食欲をそそります。
あきたこまち
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特 徴
芯のしっかりとしたあっさりとした旨味
冷めても粘り気のある食感維持
適した料理
すっきりとしたお米の味わいがアクセントとなる中華料理(エビチリ、チンジャオロースなど)
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こしひかりをもとに秋田県で開発された品種で、こしひかり譲りの食味のよさが魅力です。しっかりとした旨味がありつつあっさりと食べられる点から、女性やご年配の方からも支持を集めています。また、他品種と比べて水分含有量が多いため、炊き立てはもちろん、冷めてもモチモチとした粘りのある食感を楽しめます。
つや姫
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特 徴
粒が大きくツヤのある美しさ
高い水準を誇る甘味と旨味
適した料理
お米の風味を楽しめるあっさりとしたおかず(納豆、漬物など)
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2010年に誕生した山形県生まれの品種は、その名の通り白くツヤのある外観がポイント。 米一粒一粒が大きく炊き上がりの見栄えのよさから、美しい米として定評があります。 また、食味においてもバランスのよさが高く評価されており、「財団法人日本穀物検定協会」「農業総合研究センター」などの食味評価では「特A」を受賞し、「甘味」「旨味」「ツヤ」などの項目で評価を得ています。
保存方法と炊き方
オススメの保存方法
Point.1
美味しく、衛生的な状態を保つためには
「冷暗所」での保管が必須!
お米につく虫は、「18℃以上・多湿」という条件下で発生します。そのためお米の保存場所としては、比較的涼しく(10~15℃)、風通しのよい暗い所を選びましょう。必ず直射日光は避けて下さい。また、お米は貯蔵する温度を10℃下げることにより酸化スピードは半減するため、冷蔵庫の野菜室で保管すると常温保管時よりも2倍ちかく美味しさを持続させることが可能です。
Point.2
外気対策を多面的に行い、
お米本来の香りをキープ!
お米は空気に触れることで乾燥し酸化が進んでしまうため、密閉性の高い容器を使い空気に触れる面積を極力減らし保管してください。加えて、お米は臭いを吸収しやすい性質があり、洗剤や香水(化粧品)、灯油、ガソリンなどの臭気の強い物の周辺で保存すると臭い移りが起こる場合がありますので、一緒に置かないよう心がけましょう。
オススメの炊き方
美味しくご飯を炊くためには「7つの手順」を守る必要があります。「手間がかかりそう…」と思った方は必見です!それぞれの手順は、一般的な炊き方と比べて少しだけ丁寧に行うだけなので、手順を覚えてしまえば毎日のごはんづくりに難なく取り入れることができるでしょう。
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❶ 計量
スタートは正確さが命
ついつい大雑把にやってしまうお米の計量。しかし米の量が少し変化するだけで、硬くなったりやわらかくなったりと炊き上がりに大きなばらつきが出てしまいます。そのため美味しいご飯を炊くためには、お米の量を正確に量ることが大事です。米は計量カップで山盛りにすくい丁寧にすりきりましょう。
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❷ 洗米
きれいな水で素早く洗う
お米は最初に注いだ水を吸収しやすいため、洗米に時間がかかると水に溶けたヌカまで米が取り込んでしまい風味が損なわれてしまいます。そこで重要となるのが、手早く米を洗うこと。たっぷりの水の中で軽く混ぜるように手洗いし、すぐに水を捨てます。この工程を2~3回繰り返したら最後は水気をしっかり切りましょう。
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❸ 米研ぎ
急がずやさしくかき回す
水を入れた状態で米を研ぐ人も多いかもしれませんが、美味しいご飯を炊くためには「水がほぼ切れた状態」で米を研ぐことが大切となります。研ぎ方のポイントは、ボールを握っているような手の形で米をかき回すこと。水を2~3回程度変えながら、米が割れないよう優しく研いでいきます。うっすら米が透けて見えるくらいの水の透明度を目指しましょう。
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❹ 浸水
お米にたっぷり水を含ませる
水加減については内釜の目盛りは目安なので計量カップで正確に量りましょう。また、研ぎ終えたお米をしばらく水に浸しておくことが、ふっくらとした美味しいご飯を炊くための秘訣!夏場は30分ほど、冬場や古米を扱うときは1時間ほど、お米の芯まで充分に水を染みこませます。
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❺ 炊飯
炊く前に内釜の中と外をチェック
炊飯器に内釜をセットする前に、内釡の外側についた水滴や米粒をふき取ります。異物がついてまま炊いてしまうと、ご飯に炊きムラができて食味が損なわれてしまう可能性もあるので要注意です。そして、お米の表面を平らに広げ均一にご飯が炊ける準備が整ったら炊飯スイッチを押しましょう。
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❻ 炊き上がり
余分な水をさっと拭き取る
さぁお待ちかね、ご飯が炊き上がりました!でも、ふたを開けてすぐにご飯をかき混ぜたい気持ちを抑えてちょっとひと手間。水っぽい食感になるのを防ぐために、ふたの表面や内釡にびっしりとついた水滴を拭き取りましょう
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❼ ほぐし
しゃもじでふっくらと仕上げる
炊き上がったご飯はしゃもじでふっくらとほぐすことで余分な水分が飛び、炊きムラがなくなり均一な美味しさになります。ほぐし方は内釡の中のご飯を十字に区切り、その4分割されたご飯の底から上下をひっくり返します。しゃもじで混ぜる際にはお米をつぶさないよう切るようにほぐしましょう。