生鮮MD(鮮魚) N.Y
大学で応用生物学を学び環境保全のボランティアをしていたことから、CSRとして環境教育などを行うユニーに興味を持ち志望。入社以来、生鮮ひとすじ。現在は店舗の鮮魚部門のチーフとして買い場づくりに携わりながらメンバー育成にも力を入れている。

魚をさばくことすらできなかった私が、今では生鮮技能トレーナーを目指して、お造りにしたり、焼魚やフライなどを提案したりしながら、お客さまに喜んでいただいています。はじめの上司に包丁の使い方などの基本から教わり、今でも「さばいた後は水に触れさせない」などの教えを守って魚と向き合っています。覚えたのは魚のさばき方だけではなく、商売についても。何を仕入れ、どのように見せていくのか。例えば、大量に仕入れたものはそれが伝わるように大きな文字や目立つPOPをつくるなど、伝え方まで教わりました。先日、当時の上司が店舗に訪れたときも、私がつくった買い場を評価していただけました。
ほかの社員やメイトさんの動きを見ながら、買い場全体を見て仕事ができるようになってきたと感じています。鮮魚部門は特殊で、なかで鮮魚の加工も行いますし、買い場で陳列や販促なども行います。今、誰がどこで何をしていて、何時までに終わらせないといけないのか。そして、買い場には今どれだけの商品が並んでいるのか。その両方を考えながら運営する必要があります。そんななか昨年末の年末商戦では、メンバーと連携しながら予約商品の事前告知を徹底し、お客さまの入り具合を予測しながら商品を準備し、前年比150%の売上を達成することができました。
これからの時代、食卓に魚が並ぶようにするためには、お惣菜やお寿司を含め、より多彩なかたちで魚を食べる提案をしていく必要があると考えています。そのなかで、やはり大切なのは、魚をいかに綺麗に切るか。大きさが揃っているか。血が残っていないか。そのひとつひとつが、購買につながっていくからです。社内には、切り方や盛り合わせのバリエーションの引き出しが群を抜いている、この道20年以上のベテランがいます。その方の背中を追いかけて自分自身が腕を磨きながら、その技術をどんどんメンバーに伝えていきたい。自分が感覚でやっているようなこともきちんと言語化し、刃をここで止めて、この角度で入れて、など再現性のある伝え方を確立していきたいと考えています。そして、いずれは生鮮技能トレーナーとして水産技術の教育に携わっていきたい。CSRを志望して入社しましたが、今はもうずっと鮮魚に携わっていたいという気持ちです。それくらい、いま仕事が楽しいです。