数の子
おせち料理に欠かせないコリコリ、プチプチ食感！
数の子はニシンの卵巣です。たくさん卵を産むことに由来し、子孫繁栄を願って数の子をおせちにもいれるようになりました。
そのまま食べても美味しいですが、松前漬けに入れるとさらに旨味がアップします。
お寿司のネタや、和え物に入れると見映えも良くなり、黄金色で高価なことから、「黄色いダイヤ」と呼ばれることもあるほどです。
おいしい見分け方
薄い皮にしっかり覆われて、表面につやがあり、透明感のあるものが良いとされています。
濃い黄色をしており、厚みやハリのあるものを選びましょう。
鮮度を保つ保存方法
「味付き」と「塩漬け」の2タイプがあります。すぐに食べるのに向いている味付き数の子は、開封したらなるべく早めに食べきることがおすすめです。塩漬けのものは長期保存ができますが、食べる際は「塩抜き」が必要です。
味付き・塩漬けともに、冷凍すると組織が崩れやすく、食感も損なわれがちにはなってしまいますが、水気を切って一腹ずつラップに包み、保存袋に入れて冷凍庫で保存します。
お料理ひとくちメモ
「味付き」はあらかじめしょうゆやかつお出汁などの味がついていて、松前漬けや数の子チーズといった加工品も多く、通年流通しています。
「塩漬け」は、塩を抜く時、真水に漬けると、数の子の中のえぐみや苦味が出てしまうので、薄い塩水に漬けて塩を抜くのがコツです。まず薄皮のまま塩水に漬けて薄皮をむき、さらに塩水に漬け替えます。
2～3回水を替え、夕方から翌朝にかけて漬けておくとちょうどよい塩加減になります。
数の子はEPA・DHAが豊富で、魚卵の中ではコレステロールが少なめですが、塩分が高いので食べ過ぎには注意が必要です。
数の子を使い切るためには、かつお節と和えておにぎりの具材にしたり、刻んだ大葉とみょうがに和えて豆腐にのせたり、海苔に巻いたりするのも手軽な食べ方でおすすめです。
いつもの料理にちょいたしすると程よい塩気と食感がアクセントになります。